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生まれてからずっと空いたままの空洞は、埋まったことがない。
形を変え、大きさを変えることはあっても、無になったことがない。
1つのゴールを迎えたら、きっと変われる。
願いなんて他人任せじゃなくて、信じていた。
けれど、期待は叶わなかった。
自分が止まっていても、時計は回り続ける。
期待はしない。
ただ、また信じよう。
窓の外に、河の下流が見えた。
台風一過で、たくさんの木の枝や得体の知れないものがあちこちに流れている。
このまま海を目指すんだな……
海に行ったら、いつか沈んで魚の住処になるんだろうか。
それとも、どこかの海岸に流れ着いて、腐って土に還るんだろうか。
今日の俺はいつにもまして胃が痛かった。
愛用しているのは「顆粒」の胃腸薬。
錠剤は痛いからイヤなのだ。
口から入って喉を通って、胃腸へと流れていく。
体の中の下流だ。
そして、俺の荒れた部分を修復してくれる。
河を流れていった木片や土も、どこかを直して、
またいつか水や木や土になるんだろう。
そう思ったら、なんだか楽しくなった。
「だから、お盆には帰るよ」
テレビ電話の向こうでは、母親がムスッとした顔で俺を責めている。
お盆には帰るが、それはお墓参りが終わったら速攻こっちに帰ると言ったからだ。
「たまに帰省したならゆっくりしなさいよ!」
彼女はそういうけれど、俺には実家でゆっくりできる場所は無い。
それはあの家を出た時から、見えない結界に阻まれているように感じる不快感があるからだ。
友人達は地元大好きだ。
もはや愛だと言ってもいいだろう。
だが、俺には理解できない。したくない。
一箇所に縛られる事は、視界を遮られる。
楽しみも、そこでしか出会えない人との接触も、思いがけない苦しみも味わえないのだ。
なんてつまらない。
「とにかく、そういうわけだから、じゃあね」
相手の返事を待たずにテレビ電話を切った。
ニュースの流れる画面では、今日も暴動が起こっている。
これも一種の、一箇所に身も心も繋がれた人々の喜びと苦しみの風景なのだ。
涼しいっていいな…。
スーパーの歯磨き粉コーナーで座り込みながら、うっかり口を半開きにしそうになって我に返った。
俺は暑いのが嫌いだし、寒いのも嫌いだ。
だからクーラーを使うわけだが、寒くなって消すの繰り返し。
「いっそ変温動物になりたい」
いちばん安い歯磨き粉をカゴに入れて立ち上がる。
商品がたくさん並んでいるのは、見ていて楽しい。
画材屋や本屋に行くと、中身よりもその色に魅せられる。
食材がいっぱいのここも同じだ。
もしも宝くじが当たったら、俺はどっかの店を丸ごと買い取ってドラ息子ならぬドラ社長になって眺めるだろう。
満たされるのは幸せだ。
飢えるから満たされることを喜ぶ。
あぁ、これが連鎖か。
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